鈴木淳子✫製作日記 | 漫画家◆鈴木淳子の徒然ブログ。お仕事、趣味、日々の由無し事から憂国の思いまで

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Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 

『尊厳の芸術展』…芸術ってこういうことか。。。

昨日は雲一つない晴天の中、上野までお出かけしてきました。

目的地は 東京藝術大学大学美術館


my日本のフレンドさんが日記にされていて、ぜひ見たいとチェックしていた

「尊厳の芸術展」

を見てきました。
尊厳の芸術展ちらし
東京藝術大学催し物ページ
NHK公式ホームページ


**

平成24年は日系人の強制収容から70年の節目を迎えます。この機会に、太平洋戦争中アメリカ西部で強制収容された日系人が制作した美術工芸品を集めた展覧会を開催します。困難の中でも人間の尊厳を失わなかった日系人の作品を通じて震災から復興する日本と日本人を見つめる機会としたいと考えます。
                       ~公式ホームページより~



****

会場に入る前は少し緊張していました。

「心してみなければ」って気合が入っていた感じ。

不自由な生活を強いられて、尊厳を傷つけられて、そんな人たちが日々生活の中から生み出した作品を見るのだから、気楽な気持ちで見たら罰が当たるぞ! みたいな、、、、。

そして同時に想像していたのは
「苦難の中から生み出された作品は、きっと苦難がにじみ出ているに違いない」
という勝手な思い込み。



でも。。。。


作品を一つ一つ見ていくうちに、私の中に広がっていったのは

暖かさ。いや、熱さかもしれない。。。。

これらの作品を作っていた方々に「苦難」はもちろんあったと思います。
同じ境遇になったことはないから簡単には言えないけれど、大変な時を過ごされたことは想像できます。

そんな「苦難」も 力強さや重みや厚みに昇華されつつ


命と希望が、そこに展示された「物」たちから放たれていました。



なんてすごいんだろう。


人って、どんな環境でも、どんな絶望な状況でも、こうやって物を造ることで希望を見出すことができるんだ。

いや、モノを創ることそのものが、希望であって未来につながる今なんだ。


そんな風に感じました。


ものを造る作業をしているとき、
ねちねち、ちまちま、こつこつ…と、物を造るとき、
そこにあるのは労働ではなく悦びなんですよね。


いや、でも、もしかしたらこれは、日本民族の大きな特性なのかもしれません。
職人さんの仕事ぶりや、モノづくりへのこだわりは、わが民族の自慢とできるところ。

我々はどんな環境の中でも、「物を作ること」で、未来に希望を見出せるDNAみたいなものを持って生まれているのかもしれない。。。。

**
芸大美術館
初めて行った東京芸術大学大学美術館。
ホールの窓はさながら季節ごとに絵が変わるキャンバスですね



私は数分しか見れなかったのですが、先日の日曜美術館で放映されていました。

その影響もあってか、今日の良いお天気のおかげもあってか、会場は結構な人出でした。


たくさんの人に見て欲しいな。。。。と、思います。


東京は12月9日(日)までです。
入場は無料。

上野公園の木々も赤や黄色に色づいておりますので、散歩がてらにお出かけしてみてはいかがでしょうか。

そしてその後、福島、仙台、沖縄、広島 と巡回いたします。

お近くの方は、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。




***


帰る道々、翻って自分のやっていることを考えました。

比べる必要もなく、意味もないことなのかもしれないけれど、

この(一見)平和で、間違いなく自由の身で、材料にしたいものはほぼ何でも手に入るゆたかな時代に、絵を描き、モノを作ることを仕事とさせていただいている自分。。。。

ありがたいやら、情けないやら。。。。。


「嗚呼、日々もっと真摯に、すべてのことに取り組まんと、ほんとばちあたりだよーーーーー」

とつぶやきながら帰ってきたのでした。


上野公園11月
写真は国立博物館。
東京藝術大学美術館はこの前を左にまっすぐ行くと、ほどなくあります。

Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 2 comments  0 trackback

-2 Comments

お頭 says..."感慨"
こんにちわ、お邪魔いたします。
The Art of Gaman、行ってきました。
上野方面に所用が有ったので、足を延ばして行ってきました。
よかったです。

戦争という特殊な環境下での素人(?)の作品ではあります。
それでも、なんと言うか、意気地を感じました。
必死さとも言えるでしょうか、なのに優しさも。
そりゃあそうかも、殺されはしなくとも戦時下だから?
日本人(?)だから?

その帰り道、偶然な平櫛田中展(?)にも立ち寄りました。
こちらも無料。
昔々からすんごい人だと聴いていまして、やっと念願叶いました。
ご周知とは存じますが、平櫛翁、
満百歳の誕生日を前に、
向こう30年分の材料(木材)を買い込んだと言われます。
『六十・七十は鼻たれ小僧。男ざかりは百から百から。
わしもこれからこれから』
と平然と申された御仁です、明治の男。
言えませんなあ。
JunJunさん、未だ翁の半分にも成ってない、
これからこれからこれから。

デンチュウさんの作品、アッシの素人目には、
もう神がかった彫像(木)にしか見えませんでした。

プロと素人とを比較しては為りませんでしょうが、
それでもGamanのほうも、心に響きました。

その時の今という瞬間を全力で生きたという双方の心意気が、
アッシの胸で共鳴し、高揚させてくれ、感慨に耽らせてくれ、
次いで近頃忘れていた清々しい心持を呼び覚ましてくれました。

凛と晴れ上がった寒気の秋の空、色付きを深めた木々の下、
アッシにしては珍しい優雅な晩秋の締め括りの日曜日でした。
よっしゃ、よっしゃ。

ヒントをいただいた貴ブログに深謝申し上げます。
2012.11.26 01:12 | URL | #Ma6Rup3M [edit]
◆鈴木淳子◆ says..."お頭様 Re: 感慨"
こんにちは、御機嫌よう♪

この記事を書く時、気になった作品について自分の感想などをコメントしようかとも思いましたが、何となくそれは憚られ、何度も書き直して時間がかかったわりにずいぶん短い記事になってしまいました。
でも、この記事がきっかけで、あの作品たちに、あの作品を造った方々の生き様に触れる方が、一人でもいればいいなと思っておりました。
なので、とーーーーーーっても嬉しいです!!!
ありがとうございます♪

> その帰り道、偶然な平櫛田中展(?)にも立ち寄りました。

はい!私もです!
私の場合「どこかで聞いたことのあるお名前だけどはて、、?」状態で、
でも無料だから見ていこうかな♪という気楽な流れでございました。

で、
「あーーーーーーーーーーーーー!!!あの鏡獅子の彫刻家さんか!」と。。。。
http://denchu-museum.jp/archives/630


偶然にも今月二度も国立劇場のホールで
『鏡獅子』をまじまじと眺めてきたばかりでした。

行くたびに写真に写すのだけれど、ガラスケースに照明の映り込みが激しくて、なかなか写真は取れないんですけれど。

帰ってから調べたら、あの近所にアトリエがあったんですね。
上野桜木、谷中墓地の近くです。

田中翁は上野で、Gamanの作品の方たちはあの時代のあの場所で、
「その時の今の全力」は、どんな人間にも与えられたチャンスなのでしょう。。。。

うーん。。。

私はまだまだ田中翁の半分。。。ひゃは。
でもこれからこれから!という心意気は忘れてはいけませんね。
がんばろっと!


お頭さんの優雅な晩秋のひと時、何よりでした。
コメントありがとうございました!!!!
2012.11.26 12:30 | URL | #pprjMJPo [edit]

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