鈴木淳子✫製作日記 | 漫画家◆鈴木淳子の徒然ブログ。お仕事、趣味、日々の由無し事から憂国の思いまで

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Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 

速水御舟の黒猫ちゃん

昨日は雲一つない良いお天気のなか

恵比寿の「山種美術館」に行ってきました。

131013_1126~01 (281x500)
本当に雲一つない!


もうずいぶん前の日曜美術館(Eテレ)で取り上げられていて
見に行きたいと思っていた「速水御舟」です。

131013_2007~01 (338x500)
本日まで!


今回はツイッター日曜美術館部(?←日曜美術館を見て呟いている人。ワタクシのフォロワーさんには結構います)の一人でもあるマスオ画伯とご一緒いたしました。


展覧会は14日まで。この日は期間ギリギリの三連休、その中日ということもあり、結構な人出でした。

**


さて、速水御舟。。。。

というより、日本画そのものを意識して観はじめたのがココ一、二年のわたくし、横山大観ぐらいしか名前を知らなかったわけで、速水御舟という画家さんはまったく知らなかったわけです。


で、今年からその存在を知って足を運ぶようになった日本画専門「山種美術館」の売店で、ここの収蔵品の速水御舟の作品をモチーフにした便せんやクリアファイルの黒猫さんを見て

速水御舟 = 黒猫さんの画家

というイメージがついておりました。

131013_2008~04 (500x281)


そう、これこれ、この黒猫さんです。かわいいでしょ。




ところが!!!


展覧会を見てみれば、この黒猫さんのイメージは全く覆されてしまいました!!

御舟はファンシーな画家さんじゃあない!

いい意味で裏切られたあああ。


というより、この黒猫さんも、便せんやクリアファイルやタオルの刺繍のファンシーさは、商品のファンシーさであって、実際の屏風に描かれた黒猫さんは、ファンシーでもなんでもない!!!

あまり猫っぽくない、ちょっと不思議な雰囲気を漂わせた、黒い生物がそこにおりました。。。



お前は何者だ?!



**


こちらは御舟代表作の『炎舞』。。。
↑クリックで山種美術館のサイトの画像に飛びます。


宗教画のような炎に色鮮やかな蛾が舞い踊る一枚は、本当に動いているように見えました。
炎も、昆虫も。

この日のNo.1に決定。


**

墨で花びらを描いた牡丹や桔梗。

40歳という若さで亡くなった御舟の、晩年近くの作品は、その向こうに暗い世界の広がりを感じました。

絶筆となった描きかけの「盆栽梅」も、吸い込まれそうな空気感を漂わせておりました。


**



40年かあ。。。




**



ところで、この展覧会は「再興院展100周年」と銘打たれております。

『院展は岡倉天心の精神を引き継いだ横山大観、下村観山らを中心に1914(大正3)年に再興されました。当時の日本画家たちは押し寄せる西洋画に相並ぶ、新時代の日本画を探求しており、再興院展は官展とともに中心的な役割を果たしていました。(中略)

本展では、御舟の芸術の変遷を、再興院展という同じ舞台で活躍した画家たちとの関わりを中心にご紹介いたします。御舟芸術の軌跡は、同門の今村紫紅、小茂田青樹、さらには御舟をいち早く評価した大観、そして安田靫彦、前田青邨など、つながりの深い院展画家たちとの交流や、同時代の院展の動向と密接に関わっていました。当館の誇る御舟コレクションから、古典学習と構成美の集大成《翠苔緑芝》(院展出品作)や、写実により幻想的な世界を表現した《炎舞》【重要文化財】をはじめとする代表作の数々を、同時代の画家たちの作品とともにご覧いただきます。大正期から日本画壇の中心であり続ける再興院展の芸術の神髄に迫ります。』 

(山種美術館HPより引用)



そんなわけで、御舟以外の画家さんたちの作品もたくさん堪能できました。

そしてまた、芋づる式に好きだな、もっと見てみたいなあと思う画家さんの絵を見つけてしまうわけでして。。。。

それはそれで、またお楽しみを増やしていきます。


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さて、よくよく考えてみれば、この時代(明治期)に西洋からの文化が入ってくるまでは「日本画」という概念がなかったわけです。

西洋画がはいってきて、この時代の人たちは自分たちはこれでよいのか?、もっとやるべきことがあるのではないか?と試行錯誤を重ねたのですね。

それは、日本画からも、当時の日本人の描いた洋画からも、垣間見えます。


それでも、こうやって後世に残る画家さんたちの作品には、核となるものがしっかりあって、強かったのだなあと感じることもできて、とても心強い。


今自分が、この時代の人たちが描く絵が気になるのは、グローバル化!とか言いながら海外に打って出る!とか言って浮き足立つ日本人に不安を感じるからかもしれません。


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さて、山種美術館のもう一つのお楽しみ。

併設 カフェ椿 の和菓子

131013_1328~02 (500x281)

今日は「ほの穂」をお抹茶セットで。

御舟の『炎舞』がモチーフです。


よく作られておりますねえ。そしておいしい。

食べちゃう藝術。。。。。

究極の贅沢。

**


見て心の肥やし。

食ベてお腹の肥やし。

感じて魂の肥やし。


二度も三度も美味しい秋の休日でした。

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