鈴木淳子✫製作日記 | 漫画家◆鈴木淳子の徒然ブログ。お仕事、趣味、日々の由無し事から憂国の思いまで

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Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 

九州場所,後記

今日、横綱審議委員会が行われて

出席者8名全員が「横綱の蹴手繰り(けたぐり)はあってはならん」
と苦言を呈した

とのニュースがありました。

問題の蹴手繰りとはいわゆる奇襲戦法で
中日、結びの一番で
若手のホープ、先場所破れている稀勢の里戦で
「どうしても、なんとか勝ちたかった」(朝青龍談)
と思ってやった技です。
結果、朝青龍は稀勢の里に黒星をつけ、自身は連勝。
結局最後まで朝青龍に土をつける力士は出ずに優勝したわけです。

このことはもう、私自身リアルタイムで死ぬ程悔しがって
でも、「負けは負け」と受け入れていた稀勢の里関の言葉をきいて
私自身もなんとか心に納めどころを見つけて
後半戦、九州場所を見ていたわけですが。。。。。

今日になってこのニュース、、、。

そしてこのニュースに関してのブログがあれこれ目にとまるはめになり、、、、、。

もう、発言しないでいようと思っていた気持ちはどこへやらで、
こうして日記書いてます。


中には横審に物言いをつけている人も多いようで、
(まあ、内館さんの言うことはもう、いちゃもんでしかないのでは?
と言うのは理解できるとして)

『技としてあるのだからやっていいじゃん』『何が悪い』
という意見が多いのに、私はもうびっくり。

技が悪いのではないのですよ。
『横綱を締めている力士がやる技ではない』
ということなんです。
なぜならば
『横綱はほかの力士とは違うから』
『横綱=相撲レスラーのチャンピオン』ではないということ。
勝てばいい、強ければいい、というものではないからです。

って、このことは朝青龍が横綱に昇進してからしばらく、
ずいぶんと言われてきたことで、
今さらってな話でもあるわけですが。。。。。。

『横綱に求められているもの』が勝つだけではないというものは非常に感覚的で
日本で生まれ育った人ではない朝青龍にそれを求めるのも酷だとも思います。
むしろ親方がしっかり指導しなければいけないことなんでしょうが、
以前程の傍若無人っぷりは見られなくなったとはいえ
もう何年もこうな訳ですから、その指導力が一番問題なんでしょう。


けれど今回のことで私が一番悲しかったのは
「勝つためにやっているのだからいいじゃん?!」
「強いからいいじゃん!?」

というようなファンからの意見を聴いた時でした。

そういう意見が増えているんだなあ~
日本はますますそういう国になって行くのかなあ~

「ファンはみんな『美しくて強い横綱相撲』をとる横綱の相撲を求めている」
と思っているのはもう間違っているようで
「とにかく強い勝つ相撲が見たい」
と言うファンもかなり多いのだなあと。。。。

日本で生まれ育っている人でも
そんな感覚などないという人も案外多いのだなあと。

その、結果を一番に重視する姿勢は
まるで「儲かればいい」と手段を選ばずに(時には楽をして)お金を稼ごうとする
今の日本の風潮を見せつけられている気分です。
(あ、決して朝青龍が楽をして勝っていると言っているわけではありませんよ)



そんなこんなで
今回は相撲のこと、キッセーのこと、ドルジのこと、、、、
を超えて
今自分が住んでいるこの日本の社会のことまで考えさせられました。
そして、自分もその社会の一員であるという事実。
どこまでこの空気に漬かっていくのだろうか。(いけるのだろうか)


でもね、、、、、、

かなり暗い気分にはなったものの、
そんなに悲観的にはなっていませんですよ~。
世界は、社会はいつも動いています。
そろそろ限界だと壊れた世界もありますし、
そうなったら逆のベクトルに動くものです。

表れてくるものは、世界が望むものですからね。

Category : 相撲の話
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