鈴木淳子✫製作日記 | 漫画家◆鈴木淳子の徒然ブログ。お仕事、趣味、日々の由無し事から憂国の思いまで

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 

二月大歌舞伎☆夜の部

今日はもうすぐ改築なる 歌舞伎座の内装をどうぞ……
歌舞伎座の中
!!うわっ。ピンボケでしたね。この日のお弁当写したまま接写モードで撮影してしまったようです。
お弁当 歌舞伎座向かいの日の出やさんのお弁当。

さて、まずは夜の部を見に行ったのですが この日はもう、なんともスペシャル感たっぷりでございました。

というのも、お願いしていた彌十郎丈の番頭さんからこの日受け取ったチケットの座席番号が

『3列6、7、8番』!?

ぎゃあああああ!!!超かぶりつきじゃあないですか!!!

しかも、花道で見得を切る(キメのポーズをする)すっぽんのまん前!!!!


もう、うきうきわくわくで 開演を待ちます。

一つ目の演目は
『壺坂霊験記』
三津五郎さんの 座頭沢市と
福助さんの 女房お里 です。

わたくしの頼りないおぼろげな記憶ですが
以前 「勘パパ&福ちゃんペアで 壺坂寺で行われた特別公演を テレビで見た」覚えがあります。

その時の感覚ではもっとコメディなお話だったと……(笑)

多分、その時のお客さんの雰囲気もあって 笑いがたくさん起こっていたからそんな記憶になっていたのでしょう。

客席から勘パパが登場したりなんかして 非常に湧いていましたし

多分アドリブも多かったと……。

もちろん最後には 『心温まる 夫婦のいい話や~~~』で大団円を迎えておりましたが!!


観音様に願かけをするも 希望を失った夫婦は崖から身を投げます。
しかし最後には 観音さまが現れ 二人の命は助かり 沢市の目も見えるようになる……。

『観音信仰』の絶大な力を感じるのは わたくしが去年から観音様に願かけをしているからでしょうか(笑)

そんな『劇的な奇跡のお話』が人情味たっぷりに演じられる舞台。

ぐっと心に来る感覚を味わいながら見る東の人と
笑い泣きしながら見る西の人(テレビで見た感じね)の お客さんの違いも面白いですね。


それにしてもこの日の観音様のまん丸としたお姿は……わたしの思う観音様とはかなりかけ離れておりました。

まあ、観音様がやせ細っていてもなんだかありがたみもありませんが~。



さて、休憩をはさみ 



二つ目の演目は
『高杯』!!!
ご存じ 勘パパの「下駄っぷダンス」です!!!

これは わたくしが 歌舞伎初心者の人に見るのを勧めている演目の一つ。

なんたって お話が分かりやすくて 面白い!!!

勘パパ演じる次郎冠者の おとぼけがかわいくて 下駄っぷダンスが素晴らしくて…

あと、『本当にお酒飲んでんじゃないの~?』 と思わせてくれる酔っ払いっぷり!!

かわいい… かわいすぎる…

皆が口々に言う『本当にかわいい人だった』という勘じじの次郎冠者も見たかった!
勘君の高杯もわたくしは見損ねているので、早くみたいなあと思っておりまする。
(きっと元気な下駄っぷダンスなんでしょうね!!)


そして彌十郎丈の大名某~~~。

かわいい… かわいいおじいちゃん…

彌十郎丈の演じる幅広いお役の中でも この「おじいちゃんキャラ」は かなり好きです♪

白髪の髷と垂れた眉で ひょこひょこ歩く姿は ほんとにキュート♪

この演目出の出番は少ないですが わたくし的にかなりの見どころ!でございました!



さて


次の休憩では久しぶりに会った友達三人で

お弁当を食べ 売店を流してみたり 高杯の感想を述べたりして 

あっという間の30分。

ごはん食べるにはちょっとこの休憩時間はみじかいなあといつも思いますが

そこはすぐに次の演目に行けるということで……。




『籠釣瓶花街酔醒』
(かごつるべさとのえいざめ)  

待ってました!の 坂東玉三郎の八ツ橋でございます!!

あばた顔の次郎左衛門は 勘パパ!
二枚目栄之丈は 仁左衛門さん!

そしてそして なにげに楽しみなのは 玉様演じる八ツ橋に並び シッチー演じる七越の「花魁道中の姿」♪

(勘君の治六の田舎者っぷりにも笑わせていただいたわ)

そんなメンバーの 豪華花魁道中「序幕 吉原仲之町見染の場」を 
このかぶりつきの席で見れるとは~~~~~!!!

もう 息をのんで、そしてほう~~~とため息  息をのんで ほう~~~~~とため息…

の繰り返しでございましたよ!!!


後日友人から『歌舞伎座でイケメンたちに癒されてきた?』との質問を受けたのですが~~~……

う―ーーーん、確かにイケメンたちに癒されたのですが
この日一番癒されたのが シッチーの女形。

シッチーはイケメンだけど ほう~~~~となったのはきれいな女性の姿。

なんか、よく考えたら面白いですよね。この感じ。



さてさて、きれいな姿のお話も大切ですが 籠釣瓶~の本編のお話。

平たく言っちゃえば『八つ橋、お金持ってる男よりも 二枚目男がいいでありんす~♪』って話なのでしょうか。

で、その結果八ツ橋は 恥をかかされたとして次郎左衛門に刺されて命を落とすわけです。

なんかこうして二行にしちゃうと 身も蓋もない感じですが~笑。


その中に次郎左衛門の八ツ橋への思い や 男としてのプライド
八ツ橋の女心 や 遊女としてのどうにもならない立場やら 

…… 

いろんな複雑な思いが絡み合って話は進んでいくわけです。


わたくしはこの演目を見るのは初めてではありません。

三回目かな。

三回目にしてやっと『疑問』が生まれました。

はじめてみた時は ただ きれいな花魁道中に見惚れて終わり
二回目には お話のあらすじをやっと把握して、序幕、大詰めの前と後にもいろんなストーリー展開があると知って
それを調べて納得したり しました。

で、やっと今回、

『で!八ツ橋の気持ちは本当はどこにあって どう思ってたの!?』と……。    


いや、結局わからないんですよ。考えても。だって、私は八ツ橋じゃないから。

遊女の身じゃないし、そんな囚われの身を経験したこともない。
目の前にお金持ちのあばた顔の人と超二枚目の男性二人を比べてどうしていいか迷ったこともないし。

でも、人間として、女として何をどう感じてどう思っていたか

想像することの何と深みのあることか。

ま、それがお芝居を見る楽しみってことなんですが。(急に基本)


そして見るたびに、こうして少しずつ違った感想が出てくるのもまた、

同じ演目を何度も見る歌舞伎の楽しみ方の一つ。

演じる役者が違えば 違った解釈で同じセリフを言っていたりもするでしょうし。

見る側の状況や心持ちで 違った感覚、感想を持つでしょうし。


そして、今回は……

「もしかして 八ツ橋は 最後殺されるってわかってたんじゃないの?」

という感想を持ったりしました。

「結局は囚われの身同然の 遊女という立場。好きな人がいようが、好いてくれる人がどれほどいようが、いやになっちゃってもおかしくないよね。終わらせてもらってもいいかもと思ってもおかしくないよね」……などと思ったわけです。


うーーーーん、(わたしにとって)「自由」がどれほど大切かってことなのでしょうか(笑)


また時間がたって 次に籠釣瓶を見るときに

どんな感想を持つのか、八ツ橋の気持をどう感じ取れるか

今から楽しみにしておこうと思います。


(昼の部に続く)

Category : 歌舞伎の話
Posted by ◆鈴木淳子◆ on  | 0 comments  0 trackback

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://junkosuzuki.blog52.fc2.com/tb.php/665-0efdee94
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。